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7. 耳コピの元音源のオケとボーカルを分離する - Cubase

Separate the original backing parts and vocals of the copy

[所要時間の目安:20分]
〔初回掲載(暫定公開): 2024.12.1、最終更新: 2024.12.1

Cubaseに付属するSpectraLayersを使って耳コピの元音源からオケとボーカルに分けてオーディオトラックを作成します。


(1) SpectraLayersで耳コピの元音源のオケとボーカルを分離する
(2) オケとボーカルを個別にオーディオトラック化する
(3) 耳コピの元音源でSpectraLayersの使用をやめる

Cubase 13 から変更されていない画面については「Cubase 13 操作ガイド」の画像を流用しています。



(1) SpectraLayersで耳コピの元音源のオケとボーカルを分離する

SpectraLayersを使って耳コピの元音源のオケとボーカルを分離します。

  • 選択ツールに持ち替え①、耳コピの元音源のオーディオイベントをクリック②して選択状態にします
  • 「エクステンション」をクリックして③、"SpectraLayers"を選択します④
  • 下ゾーンにSpectraLayersが開くまで少し時間を要するかもしれません
SpectraLayersを開く


  • SpectraLayersが開いたら「モジュール」メニューから「ボーカルを分離」を選びます⑤
  • そのまま「運用」をクリックすると⑥、処理が始まるので終わるまで待ちます⑦
分離の実行


  • 「ボーカル」をSOLOに設定すると①、ボーカルだけを聴けます
  • 「その他」をSOLOにすると②、ボーカル以外の音声を聴けます
分離の精度は音源の状態、ボーカルのミキシング処理状態によって変わってきます。
分離結果の確認


(2) オケとボーカルを個別にオーディオトラック化する

ボーカルを独立したオーディオトラック化します。

  • ボーカルをSOLOに設定します①
  • 耳コピの元音源のオーディオイベントが選択状態であることを確認します②
  • 編集メニューから「インプレイスレンダリング」③の「レンダリング設定」④を選択します
  • 「選択範囲をレンダリング」ダイアログの「ビット解像度」を"24bit"⑤に設定してレンダリングを開始します⑥
  • 処理が終わるまで待ちます⑦
ボーカルをレンダリング


  • ボーカルをSOLOに設定します①
  • 耳コピの元音源のオーディオイベントが選択状態であることを確認します②
  • 編集メニューから「インプレイスレンダリング」③の「レンダリング設定」④を選択します
  • 「選択範囲をレンダリング」ダイアログの「ビット解像度」を"24bit"⑤に設定してレンダリングを開始します⑥
  • 処理が終わるまで待ちます⑦
コードの検出結果


次にオケを独立したオーディオトラック化します。

  • ミュートツールに持ち替え①、耳コピの元音源のオーディオイベントをクリックして②ミュート状態を解除します
元音源のミュートを解除


  • 「その他」をSOLOに設定します③
  • 耳コピの元音源のオーディオイベントが選択状態であることを確認します④
  • 編集メニューから「インプレイスレンダリング」⑤の「現在の設定でレンダリング」⑥を選択します
  • 処理が終わるまで待ちます
オケをレンダリング


  • レンダリングが終わると元イベントがミュート状態に設定されます⑦
  • 元イベントの直下にレンダリングされたトラックが作成されます⑧
  • わかりやすいように、トラック名をダブルクリックして"Backing Track"にリネームしておきます⑨
  • ミュートツールに持ち替え①、耳コピの元音源のオーディオイベントをクリックして②ミュート状態を解除しておきます
レンダリング終了


(3) 耳コピの元音源でSpectraLayersの使用をやめる

SpectraLayersはもう必要ないので、耳コピの元音源からはずします。

  • 耳コピの元音源のオーディオイベントをクリックして①、エクステンション②を「エクステンションなし」③に設定します
エクステンションを解除


  • 下ゾーンを"MixConsole"に戻します①
  • 耳コピの元音源、ボーカル、および、オケの3つのトラックを聴き比べてこの章の作業結果を確認します
作業結果の確認