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13. ボーカルにハーモニーを付ける - Cubase

add harmony to vocals

[所要時間の目安:30分]
〔初回掲載(暫定公開): 2024.5.23、最終更新: 2024.6.7

録音済みのボーカルにハーモニーを付けてみます。 元のボーカルからハーモニーボイスのオーディオトラックを作成し、これを一緒に鳴らすことでハーモニーを付けます。 ハーモニーボイスのオーディオトラック作成は下記の2通りの方法を使ってみます。


VariAudioでのピッチ編集
ハーモニーボイスの生成 (Generate Harmony Voices)

このガイドを最初から実践していた場合は下記の章でコードトラックを作成しています。このためコードトラックが作成済みであることを前提とします。

『6. 読み込んだインストや耳コピの元音源からコードトラックを作る』

(1) VariAudioで手編集でハーモニーを付ける
    A. ボーカルイベントをコピー
    B. VariAudioの設定
    C. ハーモニーボイスの手編集
(2) Cubaseのハーモニーボイスの生成 (Generate Harmony Voices)を使う


(1) VariAudioで手編集でハーモニーを付ける

ここで行うことは c11_vocal_variaudio.html 『11. ボーカルのピッチとタイミングを補正する(VariAudio)』と同じです。
補正前のヴォーカルをミュートしない点とハーモニーに特化したピッチ補正を行う点が異なります。

『11. ボーカルのピッチとタイミングを補正する(VariAudio)』- 『(1) 元に戻せなくなった場合に備えて〜(4) ピッチの補正』

A. ボーカルイベントをコピー

ここではインプレイスレンダリングを使って元ボーカルの複製を作ります。複製元をミュートしない点に注意してください。

  • ボーカルトラックを選択し@、イベントを選択しますA
  • 「元イベントを保持」Bを選択し、レンダリングを実行します
  • ボーカルイベントをコピーが作成されますC
ボーカルを複製


B. VariAudioの設定

  • 聴きやすいようにオリジナルのボーカルとハーモニー用トラックをソロにしておきます@
  • わかりやすいようにハーモニー用トラックの名前を"Vocal Harmony"に変えておきますA。ダブルクリックで名前を修正後[Alt]+[Enter]聴きやすいようにで閉じるとイベント名にも反映できます
  • ハーモニー用のイベントをダブルクリックBしてサンプルエディターを開きます
  • サンプルエディターを開きVariAudioをオンにしますC
  • ピッチスナップモードを「相対」に設定しますD
  • コードトラックを作成済みの場合はコードトラックを使ったスケールアシスタントの利用が可能です
    このガイドを最初から実践していた場合はコードトラックを作っていると思うので、画像のように設定しますE
VariAudioの設定


C. ハーモニーボイスの手編集

ここではハーモニーボイスを付ける音楽的なノウハウは解説しません。単純に元vocalから3度下の音声を作ります。
細かい編集はお好みで試行錯誤されると面白いと思います。遊んでみてください。

  • すべてのセグメントを選択します
  • カーソルキー[↓]を2回押して使って単純に2度下げます
    (コードトラックを作成済みでトラックアシスタントを設定しているのでこのような単純な操作が可能です)
ピッチ変更


(2) Cubaseのハーモニーボイスの生成 (Generate Harmony Voices)を使う

Cubaseのハーモニーボイスの生成 (Generate Harmony Voices)を使って、3声のハーモニーボイスを生成してみます。

  • 前節で作った"Vocal Harmony"をミュートしておきます@
  • 元ボーカルイベントを選択しますA
  • ハーモニーボイスの生成 (Generate Harmony Voices)を実行します
ハーモニーボイスの生成