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8. 既成のwav音源をステム分離して自分の歌唱やギター演奏などと差し替える

〔初回掲載(暫定公開): 2026.3.13、最終更新: 2026.3.13

既成のwav音源をステム分離して自分の歌唱と差し替えたり、自分で演奏したギターなどの楽器を録音する操作を示します。
なお、ステム分離はすでに前節で紹介済みなので、ここではオーディオ録音操作の流れを説明します。

(1) マイクやギターの接続
(2) オーディオトラックの作成
(3) モニタリングについて(遅延(レイテンシー)、エフェクト、ルーティング、スピーカー、ヘッドホン)
(4) 録音の入力レベルについて
(5) 録音準備(録音範囲の設定、メトロノーム、伴奏の音量を調整)
(6) 録音と録りなおし
(7) ベストテイクの選定とコンピング



(1) マイクやギターの接続

オーディオインタフェースやパソコンの音声入力端子にマイクやギターなどの楽器を繋いで歌ったり弾いたりしてMixConsole の入力チャンネルの反応を確認します。
どのレベルメーターに反応が無い場合は音声録音する為の環境が整っていない可能性があります。

『3. オーディオドライバーの設定を確認 | 録音できない時のチェック項目(Audio Recording)』
入力確認


(2) オーディオトラックの作成

オーディオトラックを作ります。マイクやギターの直挿しでのライン録音ならモノラル、ギターエフェクターのステレオアウトから録音するならステレオのトラックを作ります【①②③】。

入力確認


(3) モニタリングについて

遅延(レイテンシー)

録音する音声をCubaseに入力し、返ってきた音声をモニタリング【①】しようとすると、遅延【②】が避けられないのが普通です。これは高価な ASIO 対応の外付けオーディオインタフェースを使った場合も同様です。

バッファサイズ

オーディオドライバーに設定するバッファサイズを小さくすることで遅延を抑えることができますが、厳密には遅延ゼロにすることはできません。 また、バッファを小さくするとパソコンの負荷は確実に増え、音飛びなどの原因になります。
バッファサイズはパソコンの処理能力を踏まえたうえで妥協点を探ることになります。

エフェクト(特にギター用プラグイン)

加えて、録音するトラックにエフェクトプラグインを挿そうものなら、遅延はさらに大きくなる可能性があります。おもにダイナミクス系のプラグインが遅延の増大を招きます。
深めのリバーブ(エコー)を掛けて気持ちよく歌いたい人もいいると思います。エレクトリックギターの場合、エフェクターを何も通さない音を使用することはほぼ無いでしょう。アンプシミュレーターや各種エフェクターを通した音を楽しみながら気持ちよく録音したい人も多いと思います。その場合にモニターから聞こえる自身の演奏が遅延すると気持ちいい演奏どころではなくなります。
遅延が演奏や歌唱に耐えられるかは実際にやってみないと何とも言えないと思います。

ルーティング

そこで多くの外付けオーディオインタフェースにはMIXツマミ【⑥】が装備されていて、Cubase(DAW)を通さずに入力音声をモニターできるように工夫されています。
遅延が避けられないのは入力音声だけなので、入力音声はCubaseに録音しながら、同時に並行して遅延のない音声を直接モニターに流すことができます。 機種によってはエフェクターを内蔵しているものもあり、この場合は歌唱や演奏に必要なエフェクトを掛けながら【⑦】、遅延を気にせずにモニタリングできます。
また、ミキサーとエフェクターの組合せでこれと同様のモニター環境を形成できる場合もあります。

スピーカーとヘッドホン

モニタリングはヘッドホンを使うのが良いかと思います。マイクを用いた歌唱やアコギの録音時はヘッドホンからの音漏れを避けるために密閉型のヘッドホンが必要だと思います。

モニタリング


(4) 録音の入力レベルについて

録音時の入力レベルの設定は使用するオーディオインタフェースのマニュアルに従うべきです。録音インジケーターの見方は機種によって違う場合があります。赤が点いたらダメなものもあれば、たまに赤がチラチラ点灯するのが適切なものもあります。

入力レベル


(5) 録音準備(録音範囲の設定、メトロノーム、伴奏の音量を調整)

録音範囲の設定

左右ロケーターで録音範囲を指定します。曲の頭からお尻までを通して歌って(演奏して)録音しても良いですが、部分的に何度かに分けて録音することもあります。

ここでは冒頭の12小節程度の範囲を録音することにします。左右ロケーターの設定には[Ctrl]または[Alt]キーを押しながらルーラーを左クリックする方法があります。

録音範囲の設定


メトロノーム、伴奏の音量を調整

複数のトラックの音量調整はMixConsoleが便利です。[F3]キーでMixConsoleをウインドウで開けます。
モニタリングをオン【①】にすると歌(演奏)の音声がモニターを通して聞こえます。モニタリングのAのパターンです。
サイクルモードで再生しながら歌(演奏)の音声、メトロノーム、伴奏の音量を設定します【②】。
メトロノームの音量調整については別節で説明済みです。そちらを参照してください。
音量調整は各トラックのフェーダーで調整します。極力気持ちよく演奏できるように調整してみてください。
録音するトラックの音量を変えても構いません。
なお、画像ではステム分離したボーカルをミュートしています【③】。

伴奏音量


遅延がひどい場合

遅延がひどくて歌っていられない(演奏していられない)場合はモニタリングの B のパターンを検討してください。
パターン B が可能な場合は録音するトラックのモニタリングをオフ【①】にして、MIXツマミ【⑥】を調整することになります。必要ならエフェクトを掛けます。

ダイレクトモニター


(6) 録音と録りなおし

録音の開始

録音するトラックを選択【①】、「レーンを表示」をオン【②】にします。録音開始位置を左ロケーターにもどして〔テンキー[1]〕、サイクル録音〔テンキー[*]〕を開始します。
このガイドではテイクを残すように設定しているので、録音の進行とともにテイクは追加されていく【③】さまがわかると思います。

録音


録音の終了

停止ボタンで録音を止めます[Spaceバー]。

停止


録音のやり直し

録音を取り消すには UnDo が手取り早いです[Ctrl]+[Z]。
複数回行うと取り消しを遡ってしまうので、押すのは1回だけです。取り消しの取り消しは ReDo [Ctrl]+[Shift]+[Z] です。

undo, redo


(7) ベストテイクの選定とコンピング

何度か録音してあとからベストテイクを選べるように設定してあります。各テイクを聴くにはコンプツール【①】で聴きたいテイクをクリック【②】します。
選択した後は「レーンを表示」【③】をオフにして構いません。

ベストテイクの選定

コンピング

各テイクの良い部分を繋ぎ合わせて最良のテイクを作る方法がありますが、ここでは詳細には触れません。詳細は下記の記事を参考にしてください。

『オーディオのサイクル録音とテイクの措置、コンピング』


下記のところにCubase 15に関する記事を集めています。旧版ユーザーへの参考情報があリます。
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