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オーディオのサイクル録音とテイクの措置、コンピング - Cubase

Audio cycle recording, take selection and comping in Cubase

〔初回掲載: 2022.7.7、最終更新: 2024.4.13

この記事では数小節を区間ループさせながらオーディオ録音し、作成される複数のテイクの措置に関するトピックをまとめます。

1.テイクを残す録音設定
2.サイクル録音の実施
3.ベスト・テイクの選定
4.不要なテイクの削除
5.残したテイクを1つのオーディオファイルにする
6.コンピング
7.レーンでのクロスフェード

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1.テイクを残す録音設定

テイクを残しながら区間ループ録音を繰り返すにはオーディオ録音モードを画像のように設定します。 また、トラックリストの「レーンを表示」はオンにしておけばテイクが録られる状態をリアルタイムに見ることができます。

【メモ】
「レーンを表示」がに当たらないときは..
テイクを残す録音設定
テイクを残す録音設定


2.サイクル録音の実施

サイクル録音は通常の手順と同じです。左右ロケーターで範囲を指定し、サイクル状態に設定【@】して録音ボタン【A】を押します。
繰り返しの都度、レーンが追加されて【B】テイクが録られます【C】。

サイクル録音の実施


3.ベスト・テイクの選定

録音後に再生すると最後に録られたテイクが選定された状態になります。録音終了位置によっては複数レーンに跨った状態になります。

複数レーン


ツールボックスからコンピングツール【@】を選択して古いテイクをクリックすると比較試聴が簡単に行えます。
サイクル状態で再生を開始し、コンピングツールで任意のテイクをクリックする【A】とそのテイクが選択され【B】、おなじところでもう一度クリックすると元のテイクに戻ります。

テイクの選定


ここでは最後のテイクを採用することにします。

最後のテイクを選定



4.不要なテイクの削除

ボツにしたテイクは残しておいても良いですが、必要な部分のみを残して1つのテイクにまとめることができます。
全てのテイクを選択し【@】、「重複するイベントを削除」【A】を行います。

不要テイクの削除



5.残したテイクを1つのオーディオファイルにする

ひとつのレーンにまとめたテイクをひとつのオーディオファイルできます。
全てのテイクを選択し【@】、「選択イベントから独立ファイルを作成」【A】を行います。イベントの置き換えを確認するダイアログに「置き換え」を返します【B】。

残したテイクを1つのオーディオファイルにする



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6.コンピング

Cubaseは複数テイクの部分部分を切り貼りしてテイクを合成する機能を提供しています。

【補足:この節の位置づけについて】
この説の内容は当記事の「3.ベスト・テイクの選定」と「4.不要なテイクの削除」の間に入るものです。内容としては一歩進めた内容の為、末尾の節としました。

(1) 一番ベストに近いテイクを選定

最初にコンプツールを試用して一番ベストに近いテイク選びます。

一番ベストに近いテイクを選定

(2) 差し替えたい箇所を分割

選んだテイクのなかで差し替えたい箇所をコンプツールでドラッグする(クリックしてなぞる)とその部分を全テイクにわたって分割することができます。 この切り離し操作はスナップによって境界が拘束されます。

差し替えたい箇所を分割


なお、分割位置はコンプツールのドラッグによって後から前後に移動させることができます。 コンプツールで分割した境界をポイントするとカーソルが[←||→]のような形に変わります。その状態でクリックしたまま左右に動かすと分割位置が変更できます。

分割位置を移動


(3) 差し替えたいテイクを選定

コンプツールでクリックすることによって差し替えたいテイクを選びます。クリックする都度テイクが切り替わるので、簡単に比較できます。

テイクの選定


他にも差し替えたい箇所がある場合は(2)と(3)を繰り返します。

分割と選定


テイクの切り貼りが終わったら、必要に応じて「4.不要なテイクの削除」「5.残したテイクを1つのオーディオファイルにする」を行います。


7.レーンでのクロスフェード

複数テイクの部分部分のつながりをクロスフェードで滑らかにすることができますが、範囲選択でのクロスフェードには注意点があります。



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