A1. Cubaseのオーディオ・デバイス定義の構成と関連
Cubaseで使用できるオーディオ・デバイス(オーディオ・インターフェース)はひとつです。
モニター・スピーカーをオーディオ・インターフェースに接続しつつ、パソコン本体のイヤホン端子からCubaseの音声をモニタリングすることはできません。
【ご注意】
Cubase 9.5 では以下の重要な名称変更点があります。適宜読み替えてください。
NO. |
Cubase 9 以前 |
Cubase 9.5 以降 |
補足(場所など) |
1 | 「デバイス」 | 「スタジオ」 | メニュー・バー |
2 | 「VSTコネクション」 | 「オーディオコネクション」 | 「スタジオ」メニュー内 |
3 | 「デバイス設定」 | 「スタジオ設定」 | 「スタジオ」メニュー内 |
(1) VSTオーディオ・システムの設定
Cubaseで使用するオーディオ・デバイスは「デバイス設定」の「VSTオーディオシステム」にある「ASIOドライバー」の選択で決まります【図@】。
図はAVID社ELEVEN RACKというオーディオ・インターフェースを使用する例を示しています。「ASIOドライバー」に指定している「Avid Eleven Rack ASIO」というのはAVID社が提供するELEVEN RACK専用のデバイス・ドライバーです。
使用するオーディオ・インターフェース製品によって変わってきます。
デバイス・ドライバーにフォーカスする【図A】とオーディオ・インターフェースの使用可能な入出力ポートが表示されます【図B】。
(クリックで大きい画像が開きます)
(2) VSTコネクションとトラックの入出力バス定義
VSTコネクションではオーディオ・インターフェースの入出力ポート【図@】を使って音声信号の入力ルート(入力バス)と出力ルート(出力バス)を定義します【図A】。
そしてこの入出力バス名を使用して各オーディオ・トラックごとにどこから音声を入力するか、どこ音声を出力するかを指定することになります【図B】。
なお、ここでは基本的なCubaseの使い方を想定しているため、VSTコネクションの「スタジオ」タブは使用しない設定を例にしています。
(クリックで大きい画像が開きます)
A2. CubaseのMIDIデバイス定義の構成と関連
Cubaseが認識しているMIDIデバイスは「MIDIポートの設定」パネルに表示されます。ここにはCubaseの内部で行われるソフト音源に対するMIDIルートは表示されません【図@】。
このパネルでCubaseでの楽曲制作で使用しないMIDIデバイスを除外(「表示」のチェックをはずすことによって除外します)することができます。
多くの場合、MIDIトラックのMIDI入力ポートには「All MIDI Inputs」を指定することになると思います【図A】。
図の例ではMIDIポートをひとつだけ「All MIDI Inputs」から除外しています。当方の環境ではここにMIDIリモートコントロール・デバイスをつないでいるためです。
(クリックで大きい画像が開きます)
←「5.ミックス・ダウン」