4.1 インストゥルメント・トラックの作成
(1) HALion Sonic SE用インストゥルメント・トラックの追加
「3.2 オーディオ環境の確認」にて、すでにオーディオ・トラックを作成しています。ここではCubaseに付属するHALion Sonic SE用のインストゥルメント・トラックを1つ作成します。
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(2) HALion Sonic SE パネルの閉じ方/開き方
下図のようにインストゥルメント・トラックが1つ作成され、HALion Sonic SEのパネルが開きます。
ここでHALion Sonic SE パネルの閉じ方と開き方を確認しておきます。図の○で示したボタンをクリックしてみてください。どちらをクリックしても構いません。もう一度クリックすると再びパネルが開きます。
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(3) 音色のロードと音出し確認
現行のHALion Sonic SEは立ち上げただけでは音色がロードされず、音が出ません。下記の手順で音色をロードします。
- @ 適当に音色を選び、ダブルクリック
- A スロットに選んだ音色がロードされます
MIDIキーボード・コントローラーを繋いでいる方はどれでもよいので鍵盤を押してみてください。 繋いでいない方はHALion Sonic SEパネル下部の鍵盤【B】を適当にマウスでクリックしてみてください。
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(4) MIDIのリアルタイム・レコーディング(MIDIキーボード・コントローラーを繋いでいる方)
MIDIキーボード・コントローラーを繋いでいる方はここでMIDI情報のリアルタイム・レコーディングをしてみます。
レコーディングの前にメトロノームの設定を行います。
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メトロノームを設定したら、録音ボタンを押してください。
プリカウントの後にCubaseは録音状態となり、1〜4小節の間をループしばがら録音状態をキープします。
その間にMIDIキーボード・コントローラーから入力された演奏情報は次々に重なって記録されていきます。
再び録音ボタンを押すと再生状態に切り替わります。停止ボタンを押せば再生が止まります。
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ループ録音の過程でトラック上にMIDI情報を収容したボックスができます。Cubaseではこれを「パート」と呼びます。
このパートをダブルクリックすると「キー・エディッター」というMIDI情報編集画面が開きます。レコーディングされたMIDI情報が見えると思います。
キー・エディッターはEnterキーで閉じることができます。
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デフォルト状態では「下部ゾーン」の中にキー・エディッタが開くようになっていると思います。
独立したウィンドウで開くようにするには環境設定を以下のように設定します。このガイドではこの設定を前提として説明します。
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(5) 空のMIDIパートの作成(MIDIキーボード・コントローラーを繋いでいない方)
MIDIキーボード・コントローラーを繋いでいない方は左ロケーターを1小節目の頭、右ロケーターを1小節目の頭に設定した状態でインストゥルメント・トラック上をダブルクリックしてください。空のMIDIパートが作られます。
作られたMIDIパートをダブルクリックするとキー・エディッターが開くので、中身が空の様子がわかると思います。
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(6) MIDI情報の編集
キー・エディッター上でマウス右クリックするとポインターを「鉛筆」ツールに持ち帰ることができます。鉛筆では適当にいろいろなところをクリックするとMIDI情報を書き込むことができます。
ループ再生しながら書き込むこともできるので、再生ボタンを押してみてください。
なお、HALion Sonic SEパネル下部の鍵盤をマウスでクリックしてもMIDI情報は入力できません。
キー・エディッターはEnterキーで閉じることができます。
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4.2 MIDIトラックの作成
(1) MIDIトラックの追加
ここでは空のMIDIトラックを作成します。
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(2) MIDIメッセージの送信先を設定
これから行うのは作成したMIDIトラックのMIDI情報を送信するMIDI音源の設定です。
MIDIトラックはインストゥルメント・トラックからソフト音源を取り除いたものと考えることができます。 従ってMIDIトラックだけでは音を出すことができません。
MIDI情報を送信する先のMIDI音源が必要となります。
ここでは以下の点を頭の片隅に置いておいてください。
- 「4.1 インストゥルメント・トラックの作成」で使ったHALion Sonic SEをこのMIDIトラックでもMIDI音源として使用する
- HALion Sonic SEの空きスロットであるスロット2を使用する
- 本来はRACKインストゥルメントとして別のHALion Sonic SEを立ち上げて、それを使ったほうがよい
(と筆者は思っていますが、そうするとさらに複雑になるのでここでは割愛します)
(1)で作成したMIDIトラックをすでにインストゥルメントトラックで作成したHALion Sonic SEに関連付けます。
- @ MIDI情報の出力先をクリックします
- A すでにインストゥルメントトラックで使用しているHALion Sonic SEが一覧の中にあります。すでに選択されているかもしれませんが、そうでない場合はあらためて選択します
- B クリックするとMIDI情報出力先のHALion Sonic SEが開きます
- C 数値「2」はMIDIチャンネルです。HALion Sonic SEの初期状態ではスロット2に対応しています
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(3) HALion Sonic SE の音色設定
HALion Sonic SEのスロット2にGMサウンド・セットのなかのエレキ・ベースの音をロードします。
この例では音色名をフィルタリングして音色を選択しやすいようにするために、検索フィルターに「GM」を指定しています。
- @ クリックすると音色一覧が開きます
- A ここでは検索窓に「GM」を入力して表示対象を絞り込みます
- B エレキ・ベースを選び、ダブルクリックします
- C HALion Sonic SEのスロット2にエレキベースの音色がロードされます
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(4) MIDIトラックのレコーディングと編集
MIDIトラックのレコーディングと編集はインストゥルメント・トラックの場合と同じです。同様に試してみてください。
- 4.1 (4) MIDIのリアルタイム・レコーディング(MIDIキーボード・コントローラーを繋いでいる方)
- 4.1 (5) 空のMIDIパートの作成(MIDIキーボード・コントローラーを繋いでいない方)
- 4.1 (6) MIDI情報の編集
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4.3 オーディオ・トラックの作成
ここまで無事にたどり着けた方のCubaseはオーディオ出力系の確認は済んでいるわけですから、ここでは入力系の確認を行い、オーディオ録音を行います。
(1) オーディオ入力確認
オーディオ・インタフェースのインプット端子にマイクや何らかのオーディオ機器(CDプレーヤーなど)を接続して、マイクに向かって歌ったり、プレーヤを再生するなどして音声を入力してみてください。
右下の音声入力インジケータが反応していれば音声がちゃんとCubaseに届いています。
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(2) Cubaseの入力ポート(バス)定義
インジケータに反応がない場合はCubaseに対して入力ポート(バス)が正しく定義されていないことが考えられるので、VSTコネクションの「入力」タブの定義内容を確認してください。
定義の仕方は使用するオーディオ・インタフェース製品によって異なります。下図は筆者の環境のものなのでみなさんのものとは定義内容が違うはずです。
実は筆者の環境はミキサーからオーディオ・インタフェースに繋いでいるため、マイクもライン入力となっています。
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(3) オーディオ・トラックの追加
インジケータに反応がある場合はオーディオ・トラックの追加に進みます。
オーディオ録音を行う方の中にはボーカルを録音する方もいると思うので、ここではモノラルのオーディオ・トラックを1つ作ることにします。
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(4) 入力確認と入力定義の関係
オーディオ・トラックには「どこから録音するのか」〔図の Mono In〕と「録音したものをどこに出力するのか」〔図の Stereo Out〕っていう重要な定義があります。
ここでそれらの関係を確認しておきます。
- @ オーディオコネクション(昔は「VSTコネクション」と呼ばれていました)を開きます
- A オーディオトラック「Audio 01」の音声入力(録音)の流れです
- B オーディオトラック「Audio 01」の音声出力(再生)の流れです
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(4)-2 モニタリングについて
トラック名の下に小さなスピーカーマークの付いた「モニタリング」というボタンがあります。
これはそのトラックの音声出力元を指定するものです。オフの場合はトラックに録音されている音声が出力されます。この時点では「Audio 01」にはまだ音声が録音されていない為、音が出ないことになります。
モニタリングOFF
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オンの場合は入力音声、つまりそのトラックに録音される予定の音声が出力されます。右にある出力音声のメーターが入力音声応じて上下します。
モニタリングON
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(5) オーディオ録音とやりなおし
録音開始はインストゥルメント・トラックやMIDIトラックと同様に録音ボタンを押下するだけです。
もう一度録音ボタンを押すと再生状態に移行します。動作を停止するには停止ボタンを押します。
録音のやり直しはUNDO([Ctrl]+[Z])を押下するのが一番手っ取り早いです。
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