当サイトでは実機のシンセサイザー(あるいはMIDI音源モジュール)を使う方法として、Cubaseが持つ「外部インストゥルメント」機能を使ったケースを下記の記事で紹介しています。
「外部MIDI音源(ハードウェアシンセサイザーなど)をプラグインのように使う - Cubase」
サブタイトル: ハードMIDI音源を外部インストゥルメントとして使う
上記の記事は非常に面倒な内容です。 そこで、当記事ではもっとシンプルにインストゥルメントトラックやMIDIトラックに打ち込んだ演奏情報でハードシンセを鳴らした音をオーディオトラックに録音する手順の例を紹介します。
この記事は以下の内容で構成しています。
〔2022.06.19 新規掲載、2022.06.19 最終更新〕
すべての打ち込み、録音を終え、ミキシングの段階で特定のトラックの音色が気に入らず別の音源に差し替えたい場合があります。
ここではHALion Sonic SEを使うインストルメントトラックとMIDIトラックのそれぞれ一本をハードシンセの音に差し替えることにします。
当然ですが演奏情報を送って音声を録音する以上、ハードシンセのケーブル接続が必要です。
Cubaseの外部インストゥルメント機能を使わない場合はインストゥルメントトラックからハードシンセへ演奏情報(MIDI情報)を送信できません。
そこで新規のMIDIトラックを作って【@】、MIDIイベントをコピーする【A】必要があります。コピー元のトラックはミュートします。
この時点でハードシンセと差し替えるMIDIトラックが2本あることになります。一つは前節で作ったインストゥルメントトラックのMIDI情報をコピーしたもの。もう一つはもともとあったMIDIトラックです。
どちらもMIDIトラックなのでこの後の手順は同じです。4と5はMIDIトラックごとに行います。
MIDIトラックのMIDI情報出力先【@】をハードシンセがつながっているMIDI OUT端子に設定します。 MIDIチャンネル【A】はハードシンセの受信設定に合わせます。
ハードシンセの音を録音するためのオーディオトラックを作り、入力バスをハードシンセの音声出力端子とつながっているオーディオインタフェースの入力端子に対応するものに設定【B】します。
作成されたオーディオトラックの録音可能ボタンがオン【@】であることを確認し、モニタリングをオン【A】にします。
録音ボタン【@】を押し、録音を開始すると刻々と録音が進行します【A】。録音するMIDIイベントの終端でストップします【B】。
録音をやり直したい場合は[Ctrl]+[z]でアンドゥするのが簡単です。
録音後にモニタリングをオフ【@】にし、MIDIトラックをミュートします。