2020年11月11日、Cubase 11がリリースされました。すでに多くのサイトで新機能が解説されているようです。
2020年11月12日午前9時現在、オペレーションマニュアルがダウンロード可能になっています。ただし、今のところ英語版のみです。ところがうれしいことにプラグイン・リファレンスは日本語版ができています。
Cubase 11で新たに追加されたプラグインの説明が日本語で読めるわけです。
- steingerg.help: Cubase Pro 11 マニュアル
- オペレーションマニュアルの日本語版の提供を確認しました(2021年1月10日現在)
Cubase 11の新機能はオペレーションマニュアルに載っています。
御承知のようにDAWの使い方は人それぞれです。そのため役に立つ機能はユーザーによって違います。ある人には便利な機能であっても、ある人にとっては全く使用しない機能かもしれません。
そのためユーザーにとって歓迎する機能は様々です。
ここでは当サイト管理者が個人的にうれしいと思った Cubase Pro 11 の新機能を紹介していきます。一度にすべての機能を把握することは難しいので、便利な機能を見つけた都度整理していきます。
1.コンプレッサーやリミッターの直後の波形変化をリアルタイムで見れる(plug-in: SuperVision)
Cubase 11で追加になったプラグイン: SuperVison にオーディオ波形をリアルタイムに表示する Wavescopeがあります。 これをコンプレッサーやリミッターなどダイナミクス系プラグインの直後に刺すことによって、圧縮具合などをリアルタイムに波形で確認できるようになりました。
2.キーエディターにコードトラックを表示できる(グローバルトラック)
キーエディターにコードトラックなどを表示できるようになりました。
3.ピッチベンドなどの連続データを曲線で書き込める(キーエディターのコントローラーレーン)
キーエディターのコントローラーレーンにピッチベンド、モジュレーション・デプス、チェンネル・ボリュームやエクスプレッションなどの連続データを書き込む際に曲線でデータを書き込めるようになりました。
カーブを変更したい場合などは直接曲がり具合を変更できるため、従来からある"点で曲線を描く方法"に比べて、ムダにデータ増やすこともなく、編集が圧倒的に楽になりました。
4.オーディオデータの情報表示がかなり充実した(plug-in: SuperVision)
「1.コンプレッサーやリミッターの直後の波形変化をリアルタイムで見れる」で SuperVision のウェーブスコープを紹介しましたが、他にもオーディオデータに関する情報表示機能がかなり充実しました。
フェイズ、ラウドネス、スペクトラム、波形などの情報をある程度は自由にレイアウトできます。また提供形態がプラグインのため好きなところに刺して情報を得ることができます。
5.ある程度のクオリオティでボーカルとオケを分離できる(ARA, SpectraLayers One)
Cubase Pro 11にはSpectraLayers Oneが付属し、ARAで利用できます。
直観的操作で手さぐりで歌物の音源(WAVファイル)のボーカルとオケを分離してみたところ、当初思った以上のクオリティで分離できました。Cubase Pro 11のみで既成音源のカラオケを作れるという事です。
音源によって結果のクオリティは異なると思いますが、用途に寄っては十分なクオリティな場合もあると思います。