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テンポ調整 - Cubase

曲の制作がある程度進み、テンポ設定が施された状態で、楽曲の長さを調整したい場合があります。
このページではその際に役に立ちそうなCubaseの機能をいくつか紹介します。

このページは下記の内容で構成します。

1.テンポの比率を維持したまま手動でテンポを調整する
2.変更率を指定してテンポを一括で変更する
3.曲の終了時間を指定してテンポを調整する

〔2020.4.3 新規掲載、2020.4.3 最終更新

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1.テンポの比率を維持したまま手動でテンポを調整する

複数のテンポチェンジ・イベントを比率をキープしたまま、マウスの操作で変更する例です。

プロジェクト画面にテンポトラックを表示していない場合は@ABとクリックしてテンポトラックを表示させます。
テンポトラック上のテンポチェンジイベントを全部選択します【C】。
トラック上のイベントの上部【D】にマウスポインタを当てて上下にドラッグすると、比率をキープしたままテンポを増減できます。

tempo adjust


2.変更率を指定してテンポを一括で変更する

これはプロジェクト・ロジカル・エディターを使用して、変更割合を指定してテンポイベントを一括で変更する例です。

「プロジェクト」メニューにある「アクティブプロジェクトのロジカルエディター」を開きます。
処理の対象を条件で指定します【@】。 処理の対象(テンポ)を「どう変更するか」を指定します。この例では一律50%に変更【A】する場合を示しています。 処理内容を指定します。この場合は「変換」です【B】。 「適用」をクリック【C】すると一括置換が行われます。

注:バグか仕様かは未確認ですが、Cubase Pro 10.5では、先頭のテンポは処理対象から除外されるようです。
tempo adjust2


3.曲の終了時間を指定してテンポを調整する

これはテンポエディターの「テンポ処理」を使って、終了時間指定で一括置換する方法です。

曲の範囲を左右ロケータで指定したうえで、「プロジェクト」メニューにある「テンポトラック」を選んでテンポエディターを開きます。

テンポエディターの上部の「テンポ処理」【@】をクリックして処理の設定パネルを開きます。開いたテンポ処理パネル【A】の内容は図中のコメントを参照してください。

テンポ処理パネルに入力するのは「新規範囲」です。指定するのは「新規の終了位置」、「新規の長さ」のどちらでも良いです【B】。
この例は曲の先頭から4小節の場合なので、終了位置と長さが同じになっています。この例は6秒で終了するように設定する場合を示しています。 「新規の終了位置」または「新規の長さ」を入力するとテンポの変更率【C】が表示されます。
「処理を実行」をクリック【D】すると変更が行われます。

tempo adjust3