2016.11.09:MIDIキーボードにつないだサスティン・ペダルを踏んでバスドラム(キック)を鳴らしたい
【問題】
インプットトランスフォーマー機能を使ってMIDIキーボードにつないだサスティン・ペダルの情報を変換し、バスドラム(キック)を鳴らしたい。
【対策】
インプットトランスフォーマー (Input Transformer)を使うことによって、MIDIキーボードにつないだサスティン・ペダルの情報を変換し、バスドラム(キック)を鳴らす方法を解説します。
- 1.インプットトランスフォーマーの開き方
- 2.サスティン・ペダルのオン/オフ(踏む/放す)情報
- 3.インプットトランスフォーマーの設定例
1.インプットトランスフォーマーの開き方
インプットトランスフォーマーはMIDIトラックのインスペクターから開きます。設定の仕方は"Global"と"Local"の2種類が用意されています。
今回は該当MIDIトラックだけに作用すればよいので"Local"を使うことにします。
2.サスティン・ペダルのオン/オフ(踏む/放す)情報
通常はサスティン・ペダル踏んだ時にコントロールチェンジ・メッセー64番(CC64)がバリュー値127で送信され、放したときに同じくCC64がバリュー値0で送信されます。
図2はサスティン・ペダルを3回オン、オフした時のCC64をMIDIトラックにレコーディングし、それをリスト・エディッターで表示したものです。
本件では、ペダルを踏んだ時の情報であるCC64、バリュー値127のコントロールチェンジ・メッセージをノートオン・メッセージに変換することになります。
図2:サスティン・ペダルのオン/オフ情報
3.インプットトランスフォーマーの設定例
インプットトランスフォーマーはロジカルエディッターと同様に上段に条件を下段に処理内容を定義することになります。
ペダルで鳴らすバスドラムの音はGM(ジェネラルMIDI)のドラム配列に従ってノート番号を36としました。ベロシティ値は変換元になる情報がないので100固定としました。
ノート番号としてValue1に36を入力したところ、コントロールチェンジでもないのに"CC36(Foot LSB)"と表示されていますが、これはCubaseのバグといってもよさそうですね。
本件はCC64を変換するものなのでFunctionにはTransformを選びます。また、今回はModule1というところに定義したため、オンにするのをお忘れなく。
設定は以上でOKです。この画面は閉じてしまっても大丈夫です。
図3:インプットトランスフォーマーの設定例(クリックで拡大)
【関連情報】
初めてCubaseを購入した初心者向けの簡単なガイドです。インストール後の環境確認から2ミックス制作までの一連の流れをさらっと解説することによって、Cubaseを使用した楽曲制作の例を解説します。
→ 『はじめてCubaseを使う』
2016.07.13:HALION Sonic SE のトラック作成から音色選択の流れ
【問題】
HALION Sonic SE のトラック作成から音色選択の流れがよくわからない。
【対策】
HALION Sonic SE のトラック作成から音色選択の流れの一例を示します。
筆者がHALION Sonic SEを使うときはラック・インストゥルメントとして使う場合が多いのですが、今回はトラック・インストゥルメントの場合を例にします。
- HALION Sonic SE 用のインストルメント・トラックの作成
- 音色プログラムの選択
1.HALION Sonic SE 用のインストルメント・トラックの作成
トラック追加〔図1a@〕でインストゥルメント・トラック追加〔図1aA〕を選びます。
ここで音色プログラムの一覧が表示されたらブラウズ・ボタン〔図1aB〕を押下して一覧を閉じます。ここでの選択は使用するVST音源の選択にとどめておいたほうがわかりやすいと思うからです。
"HALION Sonic SE"を選び〔図1aC〕、トラックを追加します〔図1aD〕。
図1a.コントローラー自動選択(クリックで拡大)
図1bの状態になったと思います。HALION Sonic SEのスロットにはデフォルトの音色プログラムがロードされます。
図1b.トラックができたところ(クリックで拡大)
2.音色プログラムの選択
音色プログラム名の右の▼〔図2a@〕を押下すると音色プログラム一覧が開きます。
ここで図のような形になっていなければ〔図2aA〕、下方の〔図2aB〕を押下して、フィルターとプレビューにチェックを入れます。この方が便利だと思います。
図2a.音色プログラム選択準備(クリックすると拡大表示します)
探している音色をイメージするキーワードが思いつく場合は Search Results 〔図2b@〕のところに入力します。この場合は"piano"を入力しました。
入力とともに音色プログラムの一覧が更新され、プログラム名、カテゴリ名などの一部に"piano"を含むものがリストアップされます。
この状態で選択したい音色を1回だけクリックします〔図2bA〕。
HALION Sonic SEの場合はこの段階で音色プログラムのロードが始まります。数秒待ってからMIDIキーボード・コントローラーを弾けば音色を聞くことができます。
音色プログラム一覧〔図2aA〕が閉じてしまった場合は〔図2aA〕を押下すれば音色一覧に戻ることができます。
ただし、一度一覧を閉じてしまった場合は前回選んだ音色プログラムにはポジショニングされないので注意が必要です。
図2b.音色プログラム選択(クリックすると拡大表示します)
2016.06.24:ノート情報とサスティーン情報を一緒にコピーする方法
【問題】
ノート情報とサスティーン情報を一緒にコピーしたい。
【対策】
方法はいくつか考えられますが、ここでは下記の3通りの方法を紹介します。
- コントローラー自動選択 (Auto Select Controllers)を使う
- 左右ロケーター間 (In Loop)選択を使う
- リスト・エディッターを使う
コントローラー自動選択 (Auto Select Controllers)を使う
キー・エディッターでコントローラー自動選択 (Auto Select Controllers)【図1の○】をオンにすると、ドラッグ&ドロップにてノート・イベントをコピーした場合、
そのノート・イベントのスタートとエンド間にあるコントローラ・イベントが一緒にコピーされます。
一見もっとも手っ取り早そうなこの方法の欠点は、鍵盤よりも先にサスティン・ペダルを踏んだ場合、そのペダル情報はコピー対象からはずれてしまう、という点です。
この方法を使う場合はこの点に注意が必要です。
図1.コントローラー自動選択
左右ロケーター間 (In Loop)選択を使う
これは、左右ロケーター間にあるMIDIイベントをすべて選択してコピー & ペーストする方法です。
- @ コピー元のノート(音符)とサスティーンを左右ロケーターで挟みます。
- A Edit > Select > In Loop とたどって、左右ロケーターで挟んだ範囲を選択(反転表示)させます。
- B クリップ・ボードにコピーします。Ctrl+[C]の方が楽ちんですね。
- C ソング・ポジションをコピー先にセットします。
- D ペーストすると In Loop で選択された MIDIイベントがしたソング・ポジションにコピーされます。Ctrl+[V]の方が楽ちんですね。
In Loop Select, Copy & Paste(クリックすると拡大表示します)
リスト・エディッターを使う
図は編集前の状態を MIDIキー・エディッターで表示したものです。
1.編集前の状態(クリックすると拡大表示します)
編集したいパート(トラック上のボックスのことです)を MIDIリスト・エディッターで開きなおします。「CC 64」と表示されている Controller がサスティーン ON と OFF です。
2.同じパートをリスト・エディッターで開きます(クリックすると拡大表示します)
コピーしたいイベント(音符やコントローラーなどのMIDI情報のことです)を選択して反転表示にします。全イベントを選ぶ場合は Ctrl+[A] を押下するのが楽ちんです。
選択したら、Altキーを押しながら選択したイベントをドラッグし、コピー先でドロップします。Cubase は Altキーを押しながらのドラッグ&ドロップはコピー操作として機能します。
リスト・エディッターに慣れないうちはどこでドロップすればよいかを迷うかもしれません。
3.対象イベントをコピーします(クリックすると拡大表示します)
コピー後の状態を示したものです。この例では2小節目にコピーしてみました。
4.コピー後の状態(クリックすると拡大表示します)
コピー後の状態をキー・エディッターで見たところです。
5.コピー後の状態をキー・エディッターで見たところ(クリックすると拡大表示します)
2016.06.13:HALION Sonic SE で鍵盤を弾く強さによる音色切替えやキーボード・スプリットして演奏したい
【問題】
HALION Sonic SEで複数の音色プログラムを単純に重ねたり、キーボード領域ごとにスプリットしたり、ベロシティ・スイッチ(キーを弾く強さ/速さに)によって切り替えたりしながら鍵盤を演奏したい。
【対策】
HALION Sonic SE は複数のスロットの受信MIDIチャンネルを同じ設定して、鍵盤領域やベロシティを限定することによって複数の音色プログラムをスプリットしたりベロシティによる音色切り替えを行うことができます。
以下、スプリットとベロシティ・スイッチの設定例を上げることによって設定操作の概要を示します。
【スプリット:鍵盤領域による音色プログラム切り替え】
HALION Sonic SE 用のインストゥルメント・トラックを作ります。
- @ スロット1と2に使いたい音色プログラム(以下 プログラム)をロードします。
- A スロット2の受信MIDIチャンネルをスロット1と同じ1に設定します。
- B スロット1のキー発音上限を低くします。スロット2の発音下限を上げます。
- C スロット2の音程を低くします。
画像はクリックすると大きくなります。
【ベロシティ・スイッチ:弾く強さによる音色プログラム切り替え】
HALION Sonic SE 用のインストゥルメント・トラックを作ります。
- @ スプリットの場合と同じです。
- A スプリットの場合と同じです。
- B スロット1のベロシティ下限を高くします。スロット2のベロシティ上限を下げます。
画像はクリックすると大きくなります。
なお、スロット1、2にロードするプログラムは特別なものである必要はありません。
2016.06.01:RACKインストゥルメントの削除方法がわからない
【問題】
VSTインストゥルメントをRACKインストゥルメントとして使用している。
不要になったので削除したいが方法がわからない。
【対策】
RACK INSTRUMENTの削除はわかりにくいですよね。
添付図の通りです。やってみてください。
- @の近辺をクリック
- A表示される一覧で「インストルメントなし」を選択
なお、負荷を減らしたいだけなら VST Instruments の設定で該当インストゥルメントの電源(?)をOFFにしてみてはどうでしょうか。
解説したものが下記のページにあります。よかったら参考にしてみてください(VOCALOIDの場合ですが)。
- 2014.03.08:初音ミクなどのVOCALOID(ボーカロイド)を使用するとCUBASEの動作が全体的に重い
2016.05.21:ハチプロ系MIDI音源モジュールのバンクセレクト情報の書き込み例【備忘】
【問題】
Roland サウンド・キャンバス系MIDI音源モジュール(SC-88Pro)用の音色設定(バンクセレクト使用)情報をMIDIトラックに書き込みたい。
【対策】
SC88系などのMIDI音源モジュールの内蔵音色をフルに活用するにはバンクセレクトとプログラム・チェンジを併用することになります。
Roland SC系の場合はバンクセレクトはMAP番号とバリエーション番号で成り立ちます。MAP番号がCC32、バリエーション番号がCC0です。
Cubaseはこの種類のMIDIイベントの書込みにはMIDI LISTエディッターが適しています。
図はSC-88Pro MAP、バリエイション番号16、プログラム・チェンジ29の「Funk Gt.2」(図中A)に設定する場合を取説の音色一覧との関連を交えて示したものです。
LISTエディッターでの書き込みはえんぴつツールで行います。書き込むイベントの種類は図中の@で示したところで選択します。
(右の画像はクリックすると大きくなります)
2016.05.18:Cubase Pro8.5のオーディオ・デバイス・ドライバーと入手出力ポート定義の関係
【問題】
Cubase Pro8.5のオーディオ・デバイス・ドライバーと入手出力ポート定義の関係はどうなっているのか。
【対策】
Cubaseのオーディオ・デバイス設定の主な構成要素は下記の3つです。
- @「デバイス (Devices)」>「デバイス設定 (Device Setup)」>「VST オーディオシステム (VST Audio System)」>「ASIOドライバー (ASIO Driver)」
- A「デバイス (Devices)」>「VST コネクション (VST Connections)」>「入力/出力 (Inputs/Outputs)」タブ
- Bオーディオトラックのインスペクターの入力バス/出力バス
これらのリレーションは下図の通り。この図は"Avid Eleven Rack”というオーディオ・インタフェースのLine InputとMain Outputポートを使用する場合の例です。
(右の画像はクリックすると大きくなります)
2016.04.09:ピッチをノート・イベントごとにランダムにデチューンしたい
【問題】
ピッチをノート・イベントごとにランダムにデチューンしたい。
【対策】
方法は2通りあります。いずれもロジカル・エディッターを使います。
ひとつは打込み済のノート情報をピッチベンドに変換して挿入する方法です(A案)。もうひとつはファイン・チューン情報に変換/挿入するものです(B案)。
長短を簡単に整理してみます。
| 長所 | 短所 |
A案 | 比較的(?)簡単 | ・演奏情報にピッチベンドがある場合は使えない
・MIDI音源(ソフト音源を含む)によってはピッチベンドを受け付けないプリセット音色がある |
B案 | 今回のニーズは、本来はA案よりこっち方が適切だと思われる | ・A案より設定が面倒で難しいと思われる
・もしかしたらMIDI音源(ソフト音源を含む)によってはファイン・チューンを受け付けない製品があるかもしれない
・ロジカル・エディッターの操作の前にリスト・エディッターによるコントロール・チェンジ情報の書き込みが必要
|
A案:ノート情報をピッチベンドの変換/挿入
ロジカルエディッター【添付図@】を使ってノート情報【添付図A】をピッチベンドに変換/挿入【添付図A】します。
ロジカルエディッターの設定をクローズアップしておきます。Value2のParameter1,2の値を試行錯誤することになります。
(画像はクリックすると大きくなります)
B案:ノート情報をファイン・チューン情報に変換/挿入
ロジカルエディッター【添付図@】を使ってノート情報【添付図A】をファイン・チューンに変換/挿入【添付図A】します。
ロジカルエディッターの設定をクローズアップしておきます。Value2のParameter1,2の値を試行錯誤することになります。
ファイン・チューンはレジスタード・パラメータ番号のLSB=1, MSB=0のエントリー・データなので、事前にコントローラ100, 101にてコントロール・チェンジ#6でエントリーする数値がファイン・チューンであることを宣言しておく必要がある。
(画像はクリックすると大きくなります)
2016.03.31:ボカキューのシンガー設定はどこで行うのか
【問題】
VOCALOID Editor for CUBASEのシンガー設定はどこで行うのか?
【対策】
VOCALOID Editor for CUBASE NEO のシンガー選択までの流れを示します。
- @VOCALOID Inst を指定したインストゥルメント・トラックを作成
- Aそのトラックにパートを作り、選択(反転表示状態に)
- BMIDIメニューからVOCALOID Editorを開く
- Cシンガーを選択
(画像はクリックすると大きくなります)
2016.03.27:システム・エクスクルーシブ・メッセージの中身を確認したい
【問題】
システム・エクスクルーシブ・メッセージとしてシンセサイザーのプリセット音色情報を収容したスタンダードMIDIファイル(SMF、拡張子.MID)を入手した。
中身がちゃんと入っていることを確認したい。
【対策】
まず、スタンダードMIDIファイルをインポートします。
次にシステム・エクスクルーシブ・メッセージが収容されていると思われるトラック上のパートを選択して「MIDI LISTエディター」を開きます。
「SysEx」と表示されているMIDIメッセージのComment部分をクリックするとMIDI SysEx Editorが開き、メッセージの内容を16進ダンプ形式で見ることができます。
2015.11.30:Cubase 付属の VST音源:HALION SONIC SE2をパラ・アウトにしたい
【問題】
Cubase付属のVST音源:HALION SONIC SE2 はデフォルト状態ではすべての音声が STEREO OUT にミックスされて出力されるが、特定の楽器音(パート?)を別の音声出力バスに出力するにはどうすればよいか?
【対策】
HALION SONIC SE2 の右上の[▼]を押下し、「Activate Outputs」を選びます〔左図〕。チェックを入れて必要な数分だけOUTPUTポート(?)をアクティブにします。
アクティブにしたOUTPUTがトラック(スピーカー・マーク付)として追加されます〔右図〕。HALION SONIC SE2のパネル上で出力先のOUTPUTポートを指定します。
2015.11.29:Cubaseに新しい VSTプラグイン(Plug-in) 用フォルダーを追加したい
【問題】
VALHALLAROOMというサードパーティー VSTプラグインを購入した。
インストールしたところCubase が認識していないフォルダーにインストールされてしまったため、使うことができない。
https://valhalladsp.com/shop/reverb/valhalla-room/
【対策】
DEVICEメニューからPlug-in Managerを開き、VST 2 Plug-in Path Settings で新たに Cubase に認識させたいフォルダーを指定("+"を押下)します。
WaveLab編はこちら
2015.08.19:作業中に不定期に音が瞬断する
【問題】
あるときから、作業中に不定期に瞬間的に音が途切れるようになった。ちなみにこの問題は Cubase だけでなく、WaveLab の場合にも発生する。(Windows 7)
【対策】
Windwos の自動アップデートが原因と思われます。
Windows Update の設定を「更新プログラムをインターネット確認しない(推奨されません)」に変更したところ、筆者のPCでは問題が解消しました。
「..(推奨されません)」とのことなので、この設定をお勧めはするのは控えておきます。あくまでも参考情報とし、対応する場合はオウンリスクで対応してください。
【追記(2015.8.21)】
発生頻度はかなり減ったものの、後日、瞬断の再発を確認。なにかわかったことがあったら追記していきます。
【追記(2015.09.03)】
相変わらず瞬断が発生しているため、本件はいったん取り下げることとしました。
【追記(2015.11.29)】
いつのまにか瞬断しなくなりました。何かのWindowsの自動更新で解消したものと思われます。本件はこれにてクローズします。
2015.02.20:PRO8にアップデートしてからコード・トラックにスケール名が表示されなくなった
【問題】
Cubase 7.5ではコードトラックのコード名の下にスケール名が表示されたが、PRO8にアップデートしてからは表示されなくなった。
【対策】
Cubase Pro8からトラック設定の省略時解釈が変わったのだと思います。
コードトラックのボタンを押下して Show Scales をオンにするとスケール名が表示されるようになります。
2015.01.15:トラックごとのエフェクト設定有無をプロジェクト・ウインドウで一覧できなくなった
【問題】
Cubase 7.5以前のプロジェクト・ウインドウのトラック設定情報にはエフェクターやエフェクト・センドなどの設定有無を示すインジケーターがあったが、Pro8になってから表示されなくなった。
【対策】
Cubase Pro8からトラック設定の省略時解釈が変わったのだと思います。
任意のトラックのトラック名のあたりで右クリックして Track Controls Settings を選びます。この設定で表示項目を追加することができます。
Controls Area Width の指定値も 8くらいに増やしておくと良いと思います。そうすれば表示幅を広げたときに、表示項目が2行になってしまうのを避けることができます。
2015.01.11:カーソル位置を固定してトラックをスクロールさせるにはどうすればよい?
【問題】
SteinbergのCUBASE Pro8 の機能紹介動画でカーソル位置を固定してトラック自体をスクロールさせるシーンを見かけたが、どこを設定すれば良いのかわからない。
【対策】
環境設定(Preferences)のトランスポートの "Stationary Cursors" をオンにすれば良いようです。
いつのバージョンからこの設定が可能だったのかは知りませんが、少なくともCUBASE 7.5のPreferenceにはこの設定があるようです。
使い勝手は別にして、デモンストレーションとしては面白い設定だと思います。
ご参考:"Stationary Cursors" ON 汚くてわかりにくいですが...
2015.01.02:CUBASE PRO8 から新設されたRACKS 表示が目障りなので消したい
【問題】
長年CUBASEを使用してきた人にとって、CUBASE PRO 8を起動後にまず気になるのが画面右に居座るRACKS画面ではないでしょうか。
この画面がありがたい方もいるのだと思いますが、少なくとも筆者は邪魔なことこの上ないと感じました。このRACKS画面はある程度のサイズ変更ができますが、極端に小さくすることができないようです。
必要性が生じるまでは非表示にしたいところです。
【対策】
この RACKS 画面は INFOラインやインスペクターと同様の設定画面(?)で非表示にできます。Racks のチェックをはずしましょう。
2014.12.30:CUBASE 7.5からCUBASE PRO 8へアップデートしたが、PRO 8が起動しない
【問題】
CUBASE 7.5をCUBASE PRO 8へアップデートし、起動したところ、「DWM composition is not running. Please switch to an Aero theme.」というエラーが出てPRO 8が起動しない。
【対策】
本件はYAMAHAのサポートページのQ&Aに情報が載っています。そちらを参照してください。
〔該当バージョン:CUBASE PRO 8 -Windows-〕
【Cubase 8シリーズ】Cubaseが起動しません。(Windows環境のみ)
2014.09.15:バージョンアップしたらコントローラー・ディスプレイのカーソルの縦横ラインが表示されなくなった
【問題】
KEYエディット画面のコントローラー・ディスプレイにはカーソル位置に縦横のクロスラインを表示することができる。
Cubaseをバージョンアップしたら設定が初期状態に戻ってしまい、クロスラインが表示されなくなった。
【対策】
プリファレンスの"Editing-Tools"に"Cross Hair Cursor"という設定があり、縦横線の表示有無を選ぶことができます。
特に水平方向の線は編集に際し、便利だと思います。
〔該当バージョン:Cubase 7.5.30〕
2014.09.10:"SOLO"をトラック選択に追従するようにしたい
【問題】
大昔のCubaseは選択したトラックのSOLOボタンを押下した状態で選択トラックを移動させると、"SOLO"指定がトラックに追従してきました。
現行CUBASEでこれと同じことをしたい。
【対策】
プリファレンスに"Enable Solo on Selected Track"というラジオボタンがあります。ここにチェックを入れることによってSOLOオンが選択トラックになります。
たとえば、修正前後の新旧トラックを上下にならべておき、一方の"SOLO"ボタンを押下します。PCのカーソル・キー↑↓で選択トラックを移動させると新旧の聴き比べがしやすくなります。
あらためてこの機能を使ってみると、この機能をデフォルトでオンにしなかった事が納得できるような気がします。
〔該当バージョン:Cubase 7.5.30〕
2014.04.23:特定の周波数範囲をクローズアップしてオーディオのスペクトラムを見たい
【問題】
Cubaseに付属のイコライザー(Studio EQ)を使用していると、特定の周波数範囲をクローズアップして確認したい場合があります。
(黄色の○は 50〜100hzです)
【対策】
市販のプラグインには優秀なものがあると思いますが、Cubaseに付属のプラグインのひとつである Curve EQ は表示範囲(図の黄色○は50〜100hHzです)をスライダー(図の黒丸)で指定することができます。
表示の精度のほどは私にはわかりませんが、そこそこ正しく表示されているように見えます。
この CurveEQ は WaveLab(8) にも付属しています。
2014.04.11:古い Cubase ファイル(allファイル、arrファイル)を最新の Cubaseで読込む方法
【問題】
現在の Cubaseには allファイル、arrファイルなどの古い形式のソング・ファイルを読む機能はない。
【対策】
”プロジェクト”という形式をとるようになる以前の Cubase のソング・ファイルの拡張子は all(ソング)、や arr(アレンジ)でした。
現行 Cubase ではこれらのファイルを読み込むことはできませんが、Cubase SX/SL では読めます。
たまたまCubase SX2のインストーラーが手元に残っており、Windows 7 32Bit版のPCがあるのでインストールしてみましました。
なにも面倒なことはなく、SX2付属のインストール手順のとおりにインストールできました。
使用したインストラーは SX 2.2.0 Build 33。スタインバーグのホームページにBuild 35, 39のアップデーターがあったのでそれをらを順次にインストールしました。
いくつかの拡張子 all, arr のファイルを読んでみましたが、読めないものもあるようです。
またサポート・ページのFAQに細かいバージョンごとの互換性対応表がありますが、その内容に反してCubase SX2で作成したプロジェクトはCubase 7.5でも読めました。
2014.03.12:マスター・アウトのフェーダーやエフェクト設定にアクセスしにくい
【問題】
マスター・アウトのフェーダーやエフェクト設定にアクセスするには一旦ミキサー画面を表示させる必要があり、とても面倒。
【対策】
右の図を見て、「えっ!」と思った方もいるのではないでしょうか。プロジェクト画面でトラックの設定を操作しているときに黄色○で囲んだボタンを押すと、左端にマスタートラック(ステレオ・アウト)のフェーダーが表示されるようになります。
ご存知なかった方は是非試してみましょう。
度重なるバージョンアップによってどんどん複雑になるソフトウェア。いちいちマニュアルに目を通す人も少ないでしょう。筆者をはじめその手の人は極力余計な部分に手を触れないようにして使っているのではないでしょうか。
たまにはマニュアルを読んだり、日ごろ押したことのないボタンを押してみましょう(押す前にSAVEしましょう)。
2014.03.08:初音ミクなどのVOCALOID(ボーカロイド)を使用するとCUBASEの動作が全体的に重い
【問題】
初音ミクなどのVOCALOID(ボーカロイド)を使用すると、CUBASEの動作が全体的に重くなる。特に再生ボタン押下からプレイバック開始までのインターバルが気になる。
ボーカロイドのトラックをミュートしても変わらない。
【対策】
VOCALOID(ボーカロイド)を使用した場合のCubaseの動作の重さを改善するセッティングはもしかしたらどこかの設定画面にあるのかもしれませんが、筆者はできればシンプルに使いたいと思っています。
そこで、VOCALOID(ボーカロイド)以外のトラックを編集する場合など、VOCALOIDの音を必要としない場合は VST Instrumentsの設定でVOCALOIDの電源(?)をOFFにしてしまいましょう。
こうすればCubaseの重さは解消されます。
VOCALOIDを鳴らす場合は再びVST Instrumentsの設定でVOCALOIDの電源(?)をONにすれば元に戻ります。
2014.03.01:SMFのインポートでテンポ、拍子情報が失われてしまう
【問題】
SMF(スタンダードMIDIファイル)をインポートしてもテンポ情報、拍子情報が取り込めない。
【対策】
SMF(スタンダードMIDIファイル)をインポートする場合のCUBASEの振る舞いはプリファレンスで設定しますが、すでにプロジェクトが作成済みの場合はテンポ情報、拍子情報を取り込めないようです。
インポートする場合はかならずプロジェクトが何もない状態で行うとよいと思います。
2014.01.24:リスト・エディット画面でコントロール・チェンジ・メッセージを非表示にしたい
【問題】
リスト・エディット画面でノート情報を編集する場合、コントロールチェンジを多用したトラックの場合は非常に編集しにくい。
コントロールチェンジを非表示にしたい。
【対策】
Cubaseで重複するノート情報を目視するのに最適な編集画面はリスト・エディットです。日ごろキー・エディットしか使わない私もこのときはリスト・エディットを使用します。
リスト・エディット画面ではMIDI情報の表示をフィルタリングすることができます。
2014.01.18:いつのまにかキー・エディット画面にコード名が表示されなくなった
【問題】
過去に作ったファイルなどをいろいろ編集していたら、いつのまにかキー・エディット画面にコード名が表示されていないことに気付いた。
【対策】
毎回必ず見るとは限らない情報は、かなりあとになってから画面に表示されていないことに気付くこともあります。
キー・エディット画面のコード認識およびコード表示は Status Line に表示されます。Status Line の表示非表示は下図のチェック・ボックスで指定します。
2014.01.11:CUBASE 7.5にアップデートしたら、巻戻し/早送りすると再生が止まるようになった
【問題】
Cubase 7から7.5にアップデートしたら、再生中に巻戻し/早送りすると再生が止まるようになった。
【対策】
プリファレンスのトランスポートにあるStop playback while windingのチェックを外しましょう。デフォルト値が変わったのか、アップデート時の初期設定引継ぎの問題なのかは不明です。
CUBASEは「再生を止めずにオペレーションできる」のがウリの一つだったので、デフォルト値が変わったのならばちょっと意外な気もします。