小節を繰り返した音源を作ったり、小節単位に編集する方法をまとめます。
Cubaseはトラック上のMIDIデータのかたまりを「MIDIパート」、オーディオデータを「オーディオイベント」またはそれをまとめた「オーディオパート」として扱います。
そのため、小節単位の編集は「MIDIパート」、「オーディオイベント」または「オーディオパート」の編集ということになります。それらは1小節より小さくても構いません。
ここではツールボックスを使用した編集方法を中心に紹介します。
パートの編集ではスナップという機能によってグリッド(縦線)に拘束されます。
思いどおりの位置に書いたり、移動したりできない場合はスナップを一時的にオフにしたり、設定値を変更する必要があります。
トラックにパートを作るには鉛筆ツールに持ち替え@てトラック上をなぞるAか、左右ロケータで範囲を設定してその間をダブルクリックします。
MIDIキーボードでリアルタイムでMIDIレコーディングを行う場合やボーカルや楽器をオーディオ録音する場合はパートを事前作成する必要はありません。
トラック上に作られたパートやオーディオイベントを消すには、消しゴムツールに持ち替えて@クリックするAか、選択状態にして[Delete]キーを押します。
トラック上のパートやオーディオイベントを縮めたり、サイズ変更するには左下または右下の■を左右にドラッグします。
このとき、オブジェクト選択ツールのサイズ変更の種類によって動きが変わってきます。サイズ変更の種類は選択ツールを長押しするとポップアップします。
パートやオーディオイベントを分割(切断)するには、ハサミツールに持ち替えて@分割箇所をクリックAします。
パートやオーディオイベントを移動するには選択ツール@で対象パート等をドラッグします。複数のパートを矩形選択AしてかたまりでドラッグするBこともできます。
[Ctrl]+[X], [Ctrl]+[V]でカット&ペーストすることもできます。
また、情報ラインの「開始」位置を直接入力することでも移動ができます。
オーディオイベントの場合、テンポが異なるところへ移動するとずれが生じるので注意が必要です。
パートやオーディオイベントを移動するには[Alt]キーを押しながら選択ツールで対象パート等をドラッグします。複数のパートを矩形選択してかたまりでコピーすることもできます。
[Ctrl]+[C], [Ctrl]+[V]でコピー&ペーストすることもできます。
オーディオイベントの場合、テンポが異なるところへコピーするとずれが生じるので注意が必要です。
なお、オーディオイベントのコピーではオーディオデータ自体は元のデータを参照することになります。
パートの右真ん中の■をドラッグすることで繰り返しコピーができます。
なお、繰り返しコピーは[Ctrl]+[D]でもできます。
トラックコントロールを右クリック@すると「複製」機能がありますA。これを使うとトラックを丸ごと複製できます。
オーディオトラックの場合は複製してもオーディオイベント元のデータを参照することになります。
パートやオーディオイベントを一体化するには「のり」ツールに持ち替えて@、左方のパート等をクリックしますA。
オーディオイベントの場合、オーディオデータ(波形データ)が一体化されるわけではありません。
また、オーディオイベントの場合はパートにまとめられますB。この場合、パートをダブルクリックすると「パートエディター」が開きます。「サンプルエディター」を開くにはパートエディターないで波形をダブルクリックする必要があります。
『2. サンプルエディターが開かない』
『トラック上の複数にわかれたオーディオイベントをひとつに結合する』
このページではツールボックスを用いた編集を中心にして紹介しましたが、Cubaseには他にもたくさんの編集機能があります。