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Cubase 14 の ドラムトラック(Drum Track) と ドラムマシン(Drum Machine) の概説と簡単な使い方

〔初回掲載: 2024.11.16、最終更新: 2024.11.16

Cubase 14 で新しいインストゥルメント-ドラムマシン(Drum Machine) と 新しいトラック種類-ドラムトラック(Drum Track) が追加になりました。これらについて基本的なことを解説します。

解説のポイントは下記の4つです。


  • Drum Track で使えるインストゥルメントは Drum Machine だけ
  • Drum Track ではパターンエディターだけでなく、キーエディターやドラムエディターなどの既存 MIDIエディターを使うことはできる
  • 従来からのインストゥルメンントトラックで Drum Machine を使うことはできない
  • 従来からの MIDIトラックか らDrum Track の Drum Machine に MIDI情報を送ることはできる
Drum Machine

1. Drum Machine は Drum Track の専用インストゥルメント
2. Drum Machine を従来の MIDIエディターで使う
  2-1. Drum Trackを作る
  2-2. Drum Machineにプリセットをロードする
  2-3.パートを作り、従来のエディターを開く
  2-4. エディターをパターンエディター(Pattern Editor)に変更してみる
  2-5. Drum Machineをパターンエディターを使ってみる
3. 最初からパターンエディターを使用する場合は...
4. 従来からのインストゥルメンントトラックなどでDrum Machineを使うことはできない
5. MIDIトラックからDrum TrackのDrum MachineにMIDI情報を送ることは可能


In Cubase 14, a new instrument called Drum Machine and a new track type called Drum Track have been added. This article provides a basic overview of these features.


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1. Drum Machine は Drum Track の専用インストゥルメント

Drum Machine は Drum Track の専用インストゥルメントです。Drum Trackの追加ダイアログにはインストゥルメントの選択項目はなく①、Drum Machine以外のインストゥルメントは使えません。

また、Cubase 14ではパターンエディターが追加されましたが、イベントタイプに「MIDIパート」②を選べば従来通りのキーエディターやドラムエディターが使えます。 パターンエディターを使うには、イベントタイプに「パターンイベント」③を選ぶ必要があります。

add Drum Track


2. Drum Machine を従来の MIDIエディターで使う

Drum Machineを従来MIDIエディターであるキーエディターで使う流れを示してみます。

2-1. Drum Trackを作る

  • トラック追加ダイアログを開きます①
  • 「ドラム」②を選び、イベントタイプで「MIDIパート」を選びます③
  • 「トラックを追加」をクリックするとドラムトラックが作成され④、下ゾーンの「Drum Machine」タブに初期状態の Drum Machine が生成されます
Drum Trackを作る


2-2. Drum Machineにプリセットをロードする

  • ①をクリックするとロードパネルが表示されるので適当なプリセットを選びます②
  • Drum Machineにプリセットがロードされます③
プリセットをロード


2-3.パートを作り、従来のエディターを開く

打ち込まれた音をモニターしやすいように、以降の作業はサイクル再生しながら行います。

  • トラック上の余白をダブルクリック①すると1小節分のパートが作られます②。これはCubase 14の新機能です
  • 下ゾーンの「エディター」に従来からあるMIDIエディターが開きます③
  • MIDIエディターの種類は「エディター」タブからも選べます④
従来のエディターを開く


2-4. エディターをパターンエディター(Pattern Editor)に変更してみる

エディターをCubase 14の新機能であるパターンエディター(Pattern Editor)に変更してみます。

  • イベントタイプを「パターンイベント」①に変更します
  • MIDIパートを削除します②③。これを残したままパターンエディターに移行することはできないようです
  • Drum Machineのプリセットはロードしたままになっています④
  • トラック上の余白をダブルクリック⑤してパートを作り直します
  • 下ゾーンをDrum Machine⑥に切り替えます
  • イベントタイプを変えただけなのでDrum Machineにロードしたプリセット⑦は維持されます
パターンエディター(Pattern Editor)に変更


2-5. Drum Machineをパターンエディターを使ってみる

Drum Machineをパターンエディターで鳴らしてみます。

  • パターンイベントが選択状態であることを確認します①
  • 下ゾーンをエディター②に切り替えるとパターンエディターが表示されます
  • 左右ロケーターでパターンイベントを挟み③、サイクル再生を開始します
  • ⑤をクリックたびにとランダムなパターンが生成されます
パターンエディター


3. 最初からパターンエディターを使用する場合は...

最初からパターンエディターを使用する場合はドラムトラックを追加①②するときにイベントタイプの「パターンイベント」③を指定します。

最初からパターンエディターを使用する場合


4. 従来からのインストゥルメンントトラックなどで Drum Machine を使うことはできない

従来からあるMIDIデータを扱えるインストゥルメンントトラック、MIDIトラック、サンプラートラックではDrum Machineを使うことはできません。 そもそもインストルメント一覧にDrum Machineが表示されません。Drum Machineを使えるのはドラムトラックだけです。

従来からのインストゥルメンントトラック


5. MIDIトラックからDrum TrackのDrum MachineにMIDI情報を送ることは可能

従来からのMIDIトラックからDrum TrackのDrum MachineにMIDI情報を送ることは可能です。

MIDIトラックから