この記事ではCubaseでの音声ルーティングをデザインする際の参考情報として、FXチャンネルトラックの音だけをソロで聞けるようにするためのルーティング例を紹介します。
この記事は以下の内容で構成しています。
【メモ】
この記事の内容の他に Listen モード を使う方法があります。この方法はルーティンを変更不要なのでおすすめです。
下図はセンドを使ってFXチャンネルトラックのリバーブをかける簡単なルーティングの例です。
これを実際にCubaseで組むと下のような感じになります。
このルーティングの問題点はウェット、つまりFXチャンネルトラックの音だけを聞くことができない点です。 CubaseはトラックのSoloボタンが押されたとき、そのトラックを鳴らすために必要なものを除いてすべてのトラックやチャンネルをミュートします。
FXチャンネルトラックをソロにしたとき、ソーストラックをミュートしてしまうとセンドされなくなるのでソーストラックはミュートの対象外となり、必然的にドライ音が混じることになります。 FXチャンネルトラックの音を聞くにはソーストラックの出力を一時的にNoBusに設定するなどの手間が必要になるわけです。
そこでルーティングを下のように変更します。ソーストラックとStereo Outの間にスルーするためのグループチャンネルを挟みます。 こうするとFXチャンネルトラックをソロにしたときにウェット(残響音)だけを効けるようになります。