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Cubase 15 新機能『エクスプレッションマップシステムの強化』ついて

アーティキュレーションのキースイッチを使うプリセットを新しいエクスプレッションマップで使う流れ

〔新規掲載: 2025.11.23、最終更新: 2025.11.23

この記事では、Cubase 15 の新機能『エクスプレッションマップシステムの強化』に関するトピックのうち、アーティキュレーションのキースイッチを使うプリセットを新しいエクスプレッションマップで使う流れをまとめます。とても簡単です。


Cubaseに付属するインストゥルメントであらかじめキースイッチによるアーティキュレーションが設定されたプリセットを読み、キーディターのコントローラーレーンを下図の状態に持っていくまでの流れを示します。


1. トラック追加からパートを開くまで
2. エクスプレッションマップの作成
3. キーエディターの設定
4. アタックコンプとセパレーション

全体


About the New Cubase 15 Feature “Enhanced Expression Map System”

This article summarizes how to use presets that employ articulation key switches with the new Expression Map functionality introduced in Cubase 15.


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1. トラック追加からパートを開くまで

この記事では HALion Sonic 7 のライブラリー「ICONICA Sketch」にある「Vioras(ビオラ)」を使うことにします。

この部分は特に普段と違う操作はありません。

パートをダブルクリックしてキーエディターを開きます。下ゾーンではなくウインドウで開いたほうが良いと思います。


プリセットのロード、パート作成まで


2. エクスプレッションマップの作成

① キーエディターのインスペクターの「エクスプレッションマップ」にあり「+」をクリックします
② 「キースイッチを読み込み」にチェックがあることを確認してエクスプレッションマップを追加します
③ エクスプレッションマップが作成されます。ここでの設定は不要です

エクスプレッションマップの作成


3. キーエディターの設定

① 作成したエクスプレッションマップが設定されていることを確認します
② コントローラーレーンの表示を「アーティキュレーション」に変更します
③ 「すべてのグループを展開」をクリックします(あらかじめクリックされた状態かもしれません)
④ 打ち込みの前でも鉛筆ツールでアーティキュレーションを書き込めます

キーエディターの設定


すべてのグループを折りたたむと画像のような表示になります。


コントローラーレーンのバリエイション


アーティキュレーションのタイプが四分音符のものはノートを打ち込んだ後に書き込む必要があるようです。


属性


4. アタックコンプとセパレーション

アーティキュレーションのアタックタイムを補正やキースイッチとノートの間隔調整は以下のようにします。

アタックコンプ (アタック補正, Attack Compensation)
「コンプ」という和訳はいかがなものでしょう。コンプレッサーと混同しそうです。
ノートが目的の位置でピーク振幅に達するように、ノートをどれだけ早くトリガーするかを指定できます。これにより、アーティキュレーションのアタックタイムを補正するために、対応するノートイベントが自動的に調整されます。
セパレーション(Separation)
ノートイベントのどれくらい前にキースイッチを送信するかを指定できます。

MIDIモディファイ


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