1. ステム分離(Stem Separation)でできること
Cubase 15 のステム分離(Stem Separation)はステレオミックス音源から「ボーカル」、「ドラム」、「へ音記号(ベースですねw)」、「その他」の4通りの音声をオーディオトラックに抽出するものです。
操作自体は極めてシンプルです。
「選択したステムを結合」って何?
「選択したステムを結合」は選択したものをミックスダウンしてくれる機能です。カラオケ(インスト?)を作る場合は便利な機能です。
2. SpectraLayers Go 12
SpectraLayers Go 12 は Cubase 15 だけ
今のところSpectraLayers Go 12が提供されるのは Cubase 15 だけのようです。Cubase Pro 14 は 11 のままになっています。
SpectraLayers Go 12 の変更点
細かいところはまだ見切れていませんが、少なくともボーカルを分離する機能を使う分には特に違和感は感じません。 ただ、処理時間は長くなったように感じました。
画像では、後述のクオリティ比較に備えて、ボーカルとオケを分離してオーディオトラックにレンダリングしています。
3. 分離処理のクオリティ: ステム分離 対 SpectraLayers Go
SpectraLayers Go の圧勝
ボーカル分離の部分しか比較できませんが、これはもう一聴して SpectraLayers Go の圧勝です。おそらく、誰が聴いても、どの曲を処理しても同じ結論になると思います。
ボーカル抜き出しでは違いは顕著
抜き出したボーカルの比較では明らかに SpectraLayers Go の勝ちです。
逆にオケ部分の比較ではボーカルほど違いは感じません。でもやはり SpectraLayers Go の勝ちですね。
ステム分離内のクオリティ
オリジナルの位相を反転させて、分離した「ボーカル」、「ドラム」、「へ音記号(ベースですねw)」、「その他」をぶつけても無音にはならないようです。
4つ目を「その他」としているのですから、無音にならないのはちょっと残念ですね。
では「ステム分離」は使えないのか
個人的な意見ですが、「ステム分離」が使い物にならないかといえば、そうでもないと思います。
リファレンス音源をチェックしたり、簡単にカラオケを作るような場合には充分役に立ちつと思います。手軽ですし。
要は使い方次第。今後のクオリティアップに期待したいですね。








