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Cubase 15 新機能『ステム分離と SpectraLayers Go 12』について

Stem Separation VS SpectraLayers Go 12

〔新規掲載: 2025.11.17、最終更新: 2025.11.17

Cubase 15 の新機能『ステム分離(Stem Separation)』と "SpectraLayers Go 12" に関するトピックをまとめます。


1. ステム分離(Stem Separation)でできること
2. SpectraLayers Go 12
3. 分離処理のクオリティ: ステム分離 対 SpectraLayers Go
全体

About the New Cubase 15 Features “Stem Separation” and “SpectraLayers Go 12"

This article summarizes the new Cubase 15 features “Stem Separation” and SpectraLayers Go 12.


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1. ステム分離(Stem Separation)でできること

Cubase 15 のステム分離(Stem Separation)はステレオミックス音源から「ボーカル」、「ドラム」、「へ音記号(ベースですねw)」、「その他」の4通りの音声をオーディオトラックに抽出するものです。
操作自体は極めてシンプルです。


Stem Separation

「選択したステムを結合」って何?

「選択したステムを結合」は選択したものをミックスダウンしてくれる機能です。カラオケ(インスト?)を作る場合は便利な機能です。


選択したステムを結合


2. SpectraLayers Go 12

SpectraLayers Go 12 は Cubase 15 だけ

今のところSpectraLayers Go 12が提供されるのは Cubase 15 だけのようです。Cubase Pro 14 は 11 のままになっています。


SDA

SpectraLayers Go 12 の変更点

細かいところはまだ見切れていませんが、少なくともボーカルを分離する機能を使う分には特に違和感は感じません。 ただ、処理時間は長くなったように感じました。

画像では、後述のクオリティ比較に備えて、ボーカルとオケを分離してオーディオトラックにレンダリングしています。


SpectraLayers Go 12


3. 分離処理のクオリティ: ステム分離 対 SpectraLayers Go

SpectraLayers Go の圧勝

ボーカル分離の部分しか比較できませんが、これはもう一聴して SpectraLayers Go の圧勝です。おそらく、誰が聴いても、どの曲を処理しても同じ結論になると思います。


ボーカル比較

ボーカル抜き出しでは違いは顕著

抜き出したボーカルの比較では明らかに SpectraLayers Go の勝ちです。

逆にオケ部分の比較ではボーカルほど違いは感じません。でもやはり SpectraLayers Go の勝ちですね。


オケ比較

ステム分離内のクオリティ

オリジナルの位相を反転させて、分離した「ボーカル」、「ドラム」、「へ音記号(ベースですねw)」、「その他」をぶつけても無音にはならないようです。

4つ目を「その他」としているのですから、無音にならないのはちょっと残念ですね。


位相反転テスト

では「ステム分離」は使えないのか

個人的な意見ですが、「ステム分離」が使い物にならないかといえば、そうでもないと思います。

リファレンス音源をチェックしたり、簡単にカラオケを作るような場合には充分役に立ちつと思います。手軽ですし。

要は使い方次第。今後のクオリティアップに期待したいですね。



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