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Cubase Pro 15 を実際に使ってみて戸惑うところ

Confusing Points When Actually Using Cubase Pro 15

This article summarizes, in the order the author experienced them, the aspects that may confuse Cubase Pro 14 users when they start using Cubase Pro 15.


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1.「テスト信号を再生」ってどこにあるの?

旧バージョンユーザーが Cubase 15 を初めて立ちあげるとき、「オーディオデバイスを設定」のダイアログが出る場合があります。

後でも設定/見直しができるので「ツアーを終了」しても良いですが、「次」をクリックすると次のダイアログで「ステレオ信号を再生」というのが出てきます。ところがこれが見当たりません。


「テスト信号を再生」


すでに配付されている英語版マニュアルを見ると、なにやらボタンがあるようです。

これはバグかもしれませんね。そのうち修正版が出るんじゃないかと思います。「ツアーを終了」してしまっても良いと思います。


英語版マニュアル


Control Room をオフにすれば「テスト信号を再生」が出る

筆者は Control Room を使ってモニタリングしています。

その後、色々試してみたところ Control Room の使用をやめれば(オフにすれば)①「テスト信号を再生」ボタンが表示されるようです②。

テスト信号を聴くためには「出力」の方にポートを定義することになります③。

結局この機能は初めてCubase に触れるような初心者向けの機能ということでしょうか。さっさと「ツアーを終了」してしまいましょう。


Control Room をオフ


2.「Cubaseを終了」ボタンがない!

旧版の Cubase Hub には右下に「Cubaseを終了」ボタンがありましたが、これが Cubase 15 ではなくなりました。

Cubaseを終了させる場合は普通のアプリと同じようにファイルメニューの最下部の「終了」か右上の[X]をクリックすることになると思います。


「Cubaseを終了」


ちなみに「Hubの設定」からプロジェクトを閉じたときにいちいち Hub が開くのを抑止できるようになりました。


Hubを開かない設定


3.「ゼロクロスポイントにスナップ」ボタンが見当たらない

デフォルト状態では「ゼロクロスポイントにスナップ (Snap to Zero Crossing)」ボタンは隠れています。

「スナップオン/オフ」ボタン横のポチポチをクリックすると現れます。


ゼロクロスポイントにスナップ


4. Cubase 14では読めるが、Cubase 15ではクラッシュするプロジェクトがあった

ある古いプロジェクトを Cubase 15 で読んだところクラッシュしました。応答が無くなり、タスクマネージャーでCubaseを落とさざるを得なくなりました。


クラッシュ


同じプロジェクトを Cubase 14 で読んだところ、インサートしたままの廃止済みプラグインの警告は出るものの、問題なく開くことが出来ました。


警告


Cubase 14 にて警告が出た廃止済みプラグインをインサートスロットから削除したところ、Cubase 15 でも読み込めるようになりました。たまたまかもしれません。


資源的に問題なければ、旧版は残しておいた方が無難場合もあるかもしれません。

念のために書いておきますが、古いプロジェクトがすべて読めないわけではありません。筆者の環境にたまたま読めないプロジェクトが見つかったということです。 これまでのところこの問題が起きたプロジェクトは一つだけです。



5. Cubase Hub にプロジェクトファイルへのパスが表示されない

Cubase Hub の初期状態ではプロジェクトファイルへのパスが表示されません。

これはやはり不便ですが、「Hub 設定」で表示させることができます。


パスの表示


6. キーエディターに「クオンタイズプリセット」が見当たらない

デフォルト状態ではキーエディターのツールバーの「クオンタイズプリセット」は隠れています。

画像に示す縦に並んだポチポチをクリックすると現れます。


クオンタイズプリセット


7. フォルダートラックに入れたら色が全部フォルダートラックの色に変わった

「環境設定」>「イベントの表示」>「フォルダー」に項目「フォルダートラックのカラーを自動的に適用」が追加になり、初期値は「常に実行」になっているようです。

これを「なし」変えれば元の色を維持するようになります。


フォルダーカラー


8. スケールアシスタントで使う「ピッチ表示オン/オフ」のボタンが変わった

キーエディターのツールバーにあるスケールアシスタントなどで使う「ピッチ表示オン/オフ(Pitch Visibility)」ボタンの絵が変わりました。

この程度の変更をいちいちあげていたらキリがないCubaseのバージョンアップですが、「あれ、これだったかな?」と一瞬迷ったので取り上げることにしました。


Pitch Visibility


9. VSTプラグインマネージャーで"VST2"をオンにするとフリーズする!?

VSTプラグインマネージャーのデザインがまた変わりました。

例によって初期状態では"VST2"をオンにした瞬間に固まってしうように感じます。

でも実際には裏でスキャンが動いてるようです。筆者の環境では5分くらいで操作可能になりましたが、もう少し時間がかかる場合もあると思います。

処理中ならそれを示す表示をして欲しいですね。残念です。


VST2をオン


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