ここではCubaseで作った音源(2mix)のラウドネス値の調べ方を示します。
ここでのラウドネス値はYouTubeなどのSNSでの「ラウドネス規制」の対象となる音圧の数値のことです。
Cubaseの一部のグレードにはラウドネスメーターが備わっていますが、これは曲の再生中に測定値をリアルイタイムで表示します。
YouTubeなどのSNSで規制されるのは Integrated(統合ラウドネス)で示される値です。これはラウドネスの平均値のため、曲の頭でクリアしたうえで再生を開始し、曲の最後に達した時点での値を読む必要があります。
Cubaseにはラウドネスメーターのほかに解析機能を使ってラウドネス値を調べる方法があります。
この場合は曲の2Mixを書き出し、それをオーディオトラックに読みこむ必要があります。
書き出しはどのみち行うことになるわけですから、オプションでオーディオトラックへの読みこみを指定するだけで済みます。
書き出して読み込んだ2mixを選択して解析を行います。ラウドネス値のほかにトゥルーピーク値も確認できます。
Cubase 12 以降ではオーディオの「解析」結果にビックリマークが付くことあります。
これはヨーロッパ放送連合 (European Broadcasting Union (EBU)) のラウドネス推奨 R 128 に準拠したものです。
R 128では統合ラウドネスを-23LUFS (±1LU) 、トゥルーピークレベルの最大値はを-1dB とするように推奨しています。
これにともないCubaseでは以下の基準でビックリマークを付ける仕様になっているようです。
このビックリマークの基準はYouTubeなどのSNSでのラウドネス規制とは合わないので、SNS用の音楽作品を作る場合は無視して良いと思います。