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プラグインディレイ補正の解除 - Cubase

Constrain Delay Compensation

Cubaseのプラグインの中には音が遅延するものがあります。
すべてのトラックのプラグイン設定が全く同じことはないため、各トラックの発音タイミングがバラバラになる可能性があります。
この問題を解消するためにCubaseはもっとも遅いトラックに合わせて各トラックの発音タイミングを補正します。これはCubaseの通常の動作状態です。

Cubaseはこの「プラグインディレイ補正」を一時的に解除する手段を提供しています。



この記事は以下の内容で構成しています。

1.どんなときに解除するか(解除のメリット)
2.解除するとどんな問題が起きるか(解除のデメリット)
(一部のプラグインがオフなり、使えない)

〔2021.7.17 新規掲載、2021.7.17 最終更新


1.どんなときに解除するか(解除のメリット)

MIIDIキーボードを使った打ち込みの時点ではレイテンシーの問題なかったのに、ミキシング作業にて一通りのプラグインを刺した後に部分的な再打ち込みを実施するときに過大な遅延に遭遇することがありまします。
こんなとき、遅延の原因となっているトラックとプラグインを特定するのが面倒なときは「プラグインディレイ補正」を一時的に解除するのが手っ取り早いです。ただし打ち込み後は戻すことを忘れずに。

【関連記事】
遅延がひどいトラック、プラグインの見つけ方


2.解除するとどんな問題が起きるか(解除のデメリット)

Cubaseが行う「プラグインディレイ補正の解除(Constrain Delay Compensation)」は補正を止めて各トラックをバラバラに再生するわけではなく、遅延の要因になっているプラグインを完全に停止(バイパスではありません)させます。
このため、主にダイナミックス系の一部のプラグインがオフなり、使えないということが起きます。
逆に言えば、主にダイナミックス系などの一部のプラグインがオフなり、使えないくなったときはプラグインディレイ補正が解除されていないかを疑ってみれば良いと思います。