1.コピーしてピッチ変更したのに元のトラックも変わってしまう
オーディオトラックを複製した場合、Cubaseは可能な限りコピー元のオーディオデータを使いまわそうとします。 新しく複製したトラックとコピー元のトラックの両方がプール内の同じオーディオファイルを共有して使うわけです。
複製して作った新トラックのイベントをVariAudioでのピッチ補正などで変更しようとした場合、コピー元のトラックへの影響を避けるために、Cubaseは下ようなダイアログ(設定画面)を出します。

「新規バージョン」を選ぶと、Cubaseはオーディオファイルのコピーを作成し、それに対して変更を適用します。Cubaseはこれによって複製元トラックへの影響を避けます。
一方、「続行」を選ぶと共有したままの状態でデータに変更を適用してしまうため、複製元トラックにも影響が及びます。
なお、このダイアログにて一度「今後、確認メッセージを表示しない」をチェックしてしまうと、Cubaseはそれ以降はダイアログを出すことなく先の選択結果(この場合は「新規バージョン」)を適用します。
このような共有オーディオファイルを編集しようとした場合のCubaseの振る舞いは、環境設定>編集操作>Audio にて確認および変更できます。

【関連情報】
- コピーしてピッチ変更したのに元のトラックも変わってしまう
- サンプルエディターでの情報ラインの出し方
- オーディオアライメントの取り消し方
- オーディオイベント間にクロスフェードを設定する
- オーディオイベントに音量変化を描く