この記事はダイレクトモニタリングと音声の流れを整理してみます。
この記事は以下内容で構成します。
〔2023.05.07 新規掲載、2023.05.07 最終更新〕
これはCubaseのオペレーションマニュアルでは「Cubase を介して聴く」と書かれている方法です。
ASIOダイレクトモニタリングを装備しないオーディオインタフェース、もしくはASIOダイレクトモニタリングを使用しない設定の場合の流れです。
録音するトラックのインサートスロット挿しているプラグインを通した音声をモニタリングできますが、その代償として遅延が発生します。これはASIO対応のオーディオインタフェースを使っても解消しない遅延です。
これを解消するためにオーディオインタフェースの中で入力音声を直接出力できるものがあります。
Cubaseのオペレーションマニュアルでは「ASIO ダイレクトモニタリングを使用する」と書かれている方法です。
ASIO対応のオーディオインタフェースを使っても、ASIOダイレクトモニタリングを装備しないオーディオインタフェースではこの流れ使用できません。
遅延は極めて小さいですが、ゼロではありません。
Cubaseを通らずにASIOドライバーの内部で入力音声をモニターへ返すようですが、パンポットとフェーダーの設定は反映できるようになっています(オーディオインタフェースによっては出来ない場合もあるようです)。
このため、レベールメーターの表示がモニター音の定位や音量とは異なる状態が起こり得ます。
Cubaseのオペレーションマニュアルでは「Cubase に届く前の信号を聴く (外部モニタリング)」と書かれている方法です。
ASIOダイレクトモニタリングを装備しないオーディオインタフェースの多くが入力音声を直接出力できるようになっています。 「ダイレクトモニター」と表記する場合もあるようです。