Cubaseの書き出し>オーディオミックスダウンのオプション「iXML チャンクを挿入」にはCubase以外のDAWで読み込んだ時に悪影響(?)を及ぼす場合があるようです。
この記事ではiXMLチャンクに関するトピックを示します。
〔2023.03.24 新規掲載、2023.03.24 最終更新〕
Cubaseのオーディオミックスダウンで書き出したオーディオファイルをPro Toolsなどの別のDAWで読み込むと、ステレオ形式で書き出したにもかかわらず、左右それぞれのモノラルトラックとして読み込まれる場合があります。
これはCubaseのオーディオミックスダウンのオプション設定の内容が原因です。
オーディオミックスダウンのオプション「iXML チャンクを挿入」を指定するとこの問題が発生します。
マスタリングを外部に依頼する場合にはこのオプションははずしておいたほうが良いと思います。
Cubaseのデフォルトはこのオプションにチェックが入っています。チェック音質には影響ないので、全工程を自分で行う場合はデフォルトのままでも良いと思います。
iXMLチャンクとはWAVファイル内に書き込むオーディオデータ以外の情報を書き込む場所です。
iXMLチャンクを書き込んだファイルはBroadcast Wave Format (BWF)なのかな、とも思うのですがオーディオミックスダウンのオプションには iXMLチャンクとは別に「Broadcast Wave チャンクを挿入」があるので、この記事ではWAVファイルとしておきます。
「テンポ設定を挿入 (Insert Tempo Definition)」オプションはCubaseのワープ処理に影響を及ぼす場合があるようです。
このオプションは「iXML チャンクを挿入」を指定した場合にチェックを入れられるようになる為、使うケースは多くないかもしれませんが、ワープ系のタイミング補正を行う場合にはこのオプションのことを覚えておいた方が良いと思います。
筆者は現時点では、外部から受け取ったwavファイルに iXLMチャンクが入っているかどうかをCubaseで調べる方法を把握していません。
WaveLabで確認できるので示しておきます。