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リサンプル(Resample) - Cubase

Cubaseのダイレクトオフラインプロセシング(Direct Offline Processing)で使用する組み込みオーディオ処理(Built-In Audio Processes)のひとつに「リサンプル(Resample)」があります。

Resample


この「リサンプル」はパラメータの見た目の割には該当オーディオのサンプリングレートを変更するわけではなく、サンプリングレートを変更せずにデータのみを指定に従ってリサンプリングします。
「新しいサンプリングレート」というパラメータ名の割には対象オーディオイベントに対応するオーディオファイルのサンプリングレートを変更するわけではありません。
また、どのように変換するかは「新しいサンプリングレート」と「差異」のいずれか一方を指定すれば良く、一方を指定すればもう一方に換算した値がセットされますが、主に「差異」で指定する値の求め方が少々難解であると筆者は考えます。

そこでこの記事では「リサンプル」の「差異」パラメータの指定例をまとめてみます。


〔2022.09.19 新規掲載、2022.09.19 最終更新


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「差異」パラメータの指定例


-8.125%

48kHzのオーディオファイルを44.1kHzで再生したときと同じ遅回し状態になっているときに、元のピッチと速度に戻す場合の指定値。


8.844%

44.1kHzのオーディオファイルを48kHzで再生したときと同じ早回し状態になっているときに、元のピッチと速度に戻す場合の指定値。
この値は小数点第四位を四捨五入して丸めたもののため、厳密には誤差が生じます。


-50.000%

ピッチを1oct上げ、再生速度を2倍の早回し状態にする場合の指定値。長さは半分になります。


100.000%

ピッチを1oct下げ、再生速度を半分の遅回し状態にする場合の指定値。長さは2倍になります。